唐突な本棚紹介

ご報告

おうち時間、世の中の社会人がそんなに働いてなくてムカついたのでバイトを休み続けているため暇で無給です!!!!

というわけでこの1か月暇を癒してくれた本棚の子たちを紹介したいと思います。いきなりネタバレ付き読書メーターのようなものです!すきなもの、だいすきすぎてマジでみんな読んで!

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第一の棚

本棚の一番上にあります!組み立ての時に低いのは上にしました!小説があります!お気に入り以外は実家です~引っ越してから買ったものはありますが3冊くらいですかね。最近本読まないですね...良くないと思います。純文学はほぼ読んだことが無くて、サブカルほにゃらら?というのかメンヘラOL(概念)が読んでいそうなものを好みます。

カバーのかかっているのはこれから読むもの!「愛がなんだ」は推させていただいているアイドルの方に読んでと3回くらい言われたので読みました。執着の話は他人事と言い切れないので、ゾゾっとしましたが、読みやすかった記憶です。

マイフェイバリットライトノベルこと「この恋と、その未来。」 この本はラノベ好きとかじゃなくて色んな人に読んでほしい。最近の小説ってよくゲイやトランスジェンダーのキャラクターが出てくるじゃないですか。(ダイバーシティ社会の顕れ?と言う感じ。若干の神格化のような尊さ?を感じる風潮が苦手なんですけれどまぁ以前の置かれてきた差別的環境をみればトントン、むしろマイナスなのだろうし、今だって当事者の気持ちは当事者ではないから完全にわかる訳ないので、表立っていうべきことではないとは自覚してます。)物語における彼らはたいていの場合、圧倒的に苦悩を受ける側の人間のように思えます。でも人と人の恋愛や片思いを考えると、例えば恋した男性がゲイだった女性の失恋だって恋した大きさも大小ある失恋のひとつだと思うんですよね。当たり前じゃないか、は思うものの、そんな物語は思っている以上に少ない。書き手が少なければ、傑作も少ないし、少ないからこそ埋もれやすい。だからこそ私はこのシリーズをいろんな人に読んでほしいと思います。寮で同室になった身体が女だけれど男子高校生として生活を送ってる子に恋をする男子高校生のはなしです。ライトノベルっぽい現実味のない設定だけど、気持ちが痛いほど生々しいです。余談ですが、全6巻で(1~4巻は電子書籍で持ってます)完結済みなのですが、五巻の時点で打ち切りが決まっていたものの故作者により未完の五巻が最終巻という予定でしたが、反響によって完結巻6巻が出版されています。

きらきらひかる」こちらはマイフェイバリットノベルです。江國さんの本はことばがやさしいとすごく思います。どんなにシリアスでもどこか浮世だったと言っていいほどの明るさが凄く好きです。前述の通り、最近は登場人物にゲイが多いと書いたところですがこちらの小説にも登場します。でも、この小説の凄いところは刊行が1991年なんですよ。なのに全く違和感がない、表記がホモになるくらいことしか違和感がないことに、江國さんの時代の先を行く、もしくは時代とか関係ない根底の部分の価値観にとても驚きました。そしてこの“ホモの夫とアル中の妻の話”をシンプルな恋愛小説と本人が称しているの、本当に天晴れと言った気持ちです。読んでみたくなりました?よんでほしいです。

「文芸あねもね」を知ったきっかけは声優さんたちのチャリティー朗読プロジェクトですね。R18文学賞賞作家の短編集です。そのころ本を読むのが好きだったので原作を買った次第なのですが、これをきっかけにR18文学賞の受賞作を何作か読むくらいには面白い本でした。山本周五郎賞と地続きな気がする(気がする)。ケータイ小説山本周五郎賞の間みたいな感じ?(個人の感想です)これらの賞と言えば「ふがいない僕は空を見た」の話をしたくなるのですが、レビューサイトを読んでいるとその中の短編に評価がついていて、私はその短編の端役の田岡という小児性愛者のキャラクターが鮮烈に印象に残っていて、すごく移入してしまったのですが、レビューを見ると、気持ち悪いとか理解できないとかそういう言葉が多くて、何とも言えない気持ちになりました。蟠り。

図書館戦争は私の世代で一度本を好きになったことのある人はみんな通った気がします。別冊Ⅱがめっちゃ好き。アニメとかラジオとかなんか全部すきだったな、たいせつな作品です。「余命一年~」はなんかすきで球に読む石田衣良先生の物ですね。刹那を愛する気持ちが強い人間なので、とても好きでした。「追跡~」はライトノベルと一般文芸の間のレーベルの物で(とても読みやすいです)ストーカーが主人公なので自戒の意も込めて読みました。

 

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第二の棚~雑多~

叔母がくれた写真集とかサイズの微妙な雑誌とかが入ってる!斜めな写真で見づらい!声優さんの本は人生って感じするからもってきた。IDOL AND READすごく好きだったし、そういえばROCK AND READ立ち読みするのも好きだった!推しメンの写真集もこの棚にあります!発売の時に通ってなくて丁度買った時は物販になかったころなので何故かamazonでかったらその後物販で買う方が安いしなんか券ついてた(涙)なんですけど、私かった時マジでamazonなきゃどこで買うの!?だったので致し方ない。PEI3冊あります。

あと単行本がこの棚にしか入りません。木原音瀬さんの本しかないですが。そのうち一冊の「ラブセメタリー」は本当に人生を変えた一冊と言っても過言じゃないです。たまたま木原先生の講談社文庫から出ている「秘密」を読んだことにより、BLを知り、BLにハマり、「ラブセメタリー」を読みBLを好んで選ぶことがなくなった、という一見支離滅裂な感じです。サイン会池袋西武に行ったら、お菓子まで一人一人に用意してくださっていてなんて優しい方なんだろうと思いました。こちらは本のお金しか払っていないのでサインにお菓子!?と言った気持ちなんですが、サイン会ってそういうものなのでしょうか。閑話休題。この「ラブセメタリー」のテーマは“ペドフィリア”です。前述「ふがいない~」で蟠りを抱いたまま、うまくそれが解決していないころ、この本を読んだがためにあまりに価値観に影響受けることとなりました。あらすじ以下

「……僕は大人の女性を愛せません。僕の好きな人は、大人でも女性でもないんです。」甥に対する密かな欲望を抱え、妄想に囚われ苦しむ百貨店のエリート外商・久瀬圭祐。欲望がいつか暴走するのではと恐怖し、治療を求めて精神科クリニックを訪れるのだが――。小学校教師の森下伸春は遠い昔、幼い少女に繰り返し恋をした。そんな自分の嗜好を知りつつも、ある一線を越え、欲望を解き放ち、そしてその果てに待っていたものは……。本能に弄ばれる二人の男と、その周囲の人たちの心の葛藤をリアルに描いた、異色の連作小説。BL界の巨匠・木原音瀬が挑んだ衝撃作。

表題作とそれに纏わる短編が2編あって、短編の方は犯罪臭が強くて人を選ぶとは思います。でもこの表題作が凄いです。あまりに心に刺さって抜けない言葉が沢山ある本です。小児性愛者が犯罪者であるか、否そうであれば殺人事件を書くミステリー作家は皆逮捕されるという記述もある一方で共感の持ちえない犯罪シーンがあるところ、価値観がぐらぐらする感覚が堪らないです。一見恵まれているように見える人が本当に恵まれているかなんてわからない、ということをこうも鋭い角度で捉えているのが流石です。最後に鮮烈な一節を

同性愛はね、あと十年、二十年もしないうちに世間に受け入れられるんじゃないかな。そのうち同性愛者を非難する人間の方がおかしいと言われるような時代が来ると思うよ。けど僕らは違う。子供を愛するというだけで、永遠に理解されないんだ。

 自分にとってのブレていた“線引き”が明らかに変わった瞬間でした。ぜひレビューだけでも読んでほしい一作です。追記 読書メーターでレビュー読むのが好きです。(amazonレビューで「ふがいない~」の引用があって慄いたりしたのが懐かしい!)

 

なんか、書きすぎた気がします!続きのマンガ編はまた気が向いたら書きます。では!